英検対策というと、
「塾に通うべきか」「家庭学習だけで足りるのか」
と悩む方は多いと思います。
ただ、この質問には少し整理して考える必要があります。
英検は、
塾か家庭学習か、という単純な二択で語れる試験ではありません。
本当に考えたいのは、
「英検合格に必要な環境を、どこでどう用意するか」
という点です。
英検対策でよくある2つの考え方
英検対策については、大きく分けて次の2つの考え方があります。
- 塾や学校など、外部の環境を使うべき
- 家庭学習(自宅学習)でも対応できる
どちらが正しい、間違っている、という話ではありません。
塾だから出来る、とか、家庭学習で十分、ではなく、
実は、「英検に合格するための環境を誰が(どこが)用意するのか?」という話です。
家庭学習の裏では誰かがサポートしてる!?
「家庭学習でも英検は合格できる」と言われることがあります。
これは確かに間違いではありませんが、
多くの場合、次のような前提が含まれています。
- 英検の級ごとのレベルや出題内容が把握されている
- 何をどの順番で勉強するかが整理されている
- ライティングや面接の対策方法が分かっている
- 学習ペースや受験時期がある程度管理されている
つまり、
ただ家で勉強する、という状態とは少し違います。
家庭学習で結果が出ているケースを見てみると、
実際には
- 家庭でしっかり情報を集めている
- 教材や外部サービスを上手に使っている
- 学校やオンライン教材の力を借りている
といった形で、
英検向けの環境がどこかに用意されていることがほとんどです。
子供の年齢にもよりますが、上の級になればなるほど、子供だけで合格するのは難しいです。
特に小学生〜中学生では環境の影響が大きく、高校生になると本人主導で進められるケースも増えてきます。
完全な独学が難しく感じやすい理由①
何をやればいいか分かりにくい
英検対策で意外と難しいのは、
「勉強そのもの」よりも、
何を、どこまでやれば合格ラインなのかを判断することです。
- 今の実力に合った級はどれか
- 単語・文法・読解・ライティング・面接の優先順位
- どこまで出来ていれば合格と考えてよいのか
こうした判断を、
学習者本人だけで正確に行うのは簡単ではありません。
特に2級以上になると、
学校の勉強をしていれば自然に届く、
というレベルではなくなります。
▶ ちなみに英検2級レベルはこんな感じ → 英検2級はどれくらい難しい?準2級との違いからレベルを徹底解説
完全な独学が難しく感じやすい理由②
継続のハードル
もう一つ大きいのが、継続の問題です。
塾や学校で英検対策をしている場合は、
- 周りも取り組んでいる
- 課題や締切がある
- やらざるを得ない流れがある
という環境が自然にできます。
一方、家庭学習の場合は、
- やらなくても誰かに注意されるわけではない
- 後回しにしやすい
- 不安や迷いを一人で抱えやすい
という状況になりがちです。
英検対策は短期間で終わるものではないため、
続ける仕組みをどう作るかは大きなポイントになります。
では、塾や学校なら安心なのか?
ここも誤解されやすい点です。
塾や学校に通っていても、
その場が英検対策を主目的としていない場合は、
- ライティングの練習量が足りない
- 面接対策が十分でない
- 英検特有の形式に慣れない
といったことも起こります。
特に受験対策が中心の塾では、
英検は補助的な位置づけになることも多く、
英検合格のためには別の工夫が必要になる場合もあります。

実際中3で塾に通っていても、2級に受からない子はたくさんいたんだよね
英検対策で大切なのは「場所」より「役割」
ここまでを整理すると、
英検対策で重要なのは
「塾か家庭か」という場所の違いではありません。
大切なのは、次の役割がどこで担われているかです。
- 学習内容を整理する役割
- 進み具合を確認する役割
- 客観的に修正する役割
- 継続しやすい流れを作る役割
これを
- 塾や学校が担うこともあれば
- 家庭で補うこともある
という違いにすぎません。
こうすれば家庭学習だけでも英検に合格出来る!
英検について必要な情報が整理され、
進め方や教材がある程度決まっていれば、
家庭学習でも合格を目指せるケースはあります。
特に、
- 目標とする級がはっきりしている
- やることが具体的に分かれている
- ライティング・面接の対策手段がある
- 受験日から逆算して計画が立てられている
こうした条件が揃っていれば、
塾に通わなくても対応できる可能性は十分にあります。
▶ 我が家の英検対策は自宅でなるべくお金をかけずに!→ 英検対策に使ったスタサプ・オンライン英会話・塾の体験談
親が出来るサポート
以下に示しているのは、子供自身が出来るなら、もちろん自分でやれば良い事ばかりです。
ただ、小学生だけでなく、中学生でも意外と出来ていない部分があります。
特に子供が小さい場合や、難しい級に挑戦する場合は、ある程度の管理を親がした方がスムーズに合格に近づきます。
① 現在のレベルを把握する
子供の現在のレベルを把握して、どの級から受験するかを決めます。
簡単すぎると時間やお金が無駄になるし、難しすぎても、勉強が進まなかったり、何度受けても受からなかったりして、モチベーションが下がります。
② 受験日から逆算してスケジュールを立てる
受験する級を決めたら、受験日を決めて、それに合わせてスケジュールをたてます。
毎日の勉強時間だけでなく、どの問題集をすればよいのか、どうやって単語を覚えればよいのかなど、計画をたてていきます。
▶ 例えば各級の最短勉強マップはこんな感じ
→ 英検4級のおすすめ勉強法|小学生・中学生でも合格できる最短ルートをやさしく解説
→ 英検準2級の最短勉強方法|3級までと何が違う?正しい進め方
③ 毎日の勉強管理をする
毎日の勉強がスケジュール通りに進んでいるかどうかをチェックします。
スケジュール通りに進んでいない場合は、計画を見直したり、出来るようにサポートしたりします。
また丸付けをしたり、分からない箇所を説明したりなど、日々の勉強で子供が面倒と感じる部分や、時間がかかってしまうところを補助してあげるといいですね。
「今日の〇〇終わった?」「今日の過去問は何点だった?」などと声をかけるだけでも効果があります。

意外と中学生も出来なかったりする。うちの中学生も「今日は友達と約束したから無理」とか、簡単にスケジュールを放棄するんだよね・・・。
④ 弱点がどこかを発見し、補強する
勉強がある程度進むと、弱点も見えてきます。
それを把握し、弱点克服のために何をすればよいのかを提案します。
リスニングが苦手ならどうしたら良いのか?
ライティングが苦手ならどうしたら良いのか?
緊張する子供の面接対策はどうしたら良いのか?
など、子供に任せているとついつい苦手な事から目を背けてしまったり、後回しにしてしまったり、どうしたら良いか分からず放置してしまったりします。
苦手な部分でも、対策を立てれば克服できることを伝えて、解決方法を提示してあげましょう。
⑤ どこまでやれば合格なのかを明確にする
子供は「この級は何点取れば合格なのか」なんていちいち調べていません。
(もちろん、高校生など年齢が上がれば自分で調べるようになります。)
過去問をやっても、ただ間違った箇所を直すだけになりがちです。
でもきちんと各級、各技能の合格点を把握し、どこまで出来れば合格なのかをきちんと明示して、それに向かって努力をすることが必要です。
例えば本番で7割とれば合格なのに、過去問で7割とれて満足していては、合格する確率は五分五分です。
本番で7割なら、過去問は8割~9割取れるようになるまで繰り返しやると、確実に合格する力が身についていきます。
まとめ
英検対策は、
「塾に行くか、行かないか」だけで決まるものではありません。
何の準備もない状態で進めるのは難しい一方で、
必要な情報や仕組みが整っていれば、
家庭学習でも十分に合格を目指せます。
英検に必要な環境が、
どこに用意されているのか。
その視点で考えると、
塾・学校・家庭学習の位置づけも、
少し見え方が変わってくるはずです。



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