英検には、一般的によく知られている「従来型(本会場・準会場)」のほかに、
**英検S-CBT(エス・シービーティー)**という受験方式があります。
「S-CBTって何が違うの?」
「どんな人が選ぶといいの?」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、英検S-CBTについて
仕組み・特徴・メリットを中心に、従来型との違いを整理していきます。
英検S-CBTとは?
英検S-CBTは、パソコンを使って英検を受験する方式です。
最大の特徴は、
リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの
4技能を、1日でまとめて受験できること。
取得できる級や合否の扱い、CSEスコアは、
従来型の英検と同じ基準で判定されます。
「S-CBTだから評価が変わる」「不利になる」ということはありません。
S-CBTで受験できる級
2025年度時点で、S-CBTに対応しているのは次の級です。
- 3級
- 準2級
- 準2級プラス
- 2級
- 準1級
※ 4級・5級・1級はS-CBTでは受験できません。
これらの級は、従来型で受験する必要があります。
S-CBT当日の試験の流れ
S-CBTは、従来型とは試験の順番が大きく異なります。
試験の順番は固定で、次の通りです。
スピーキング → リスニング → リーディング → ライティング

従来型では、リーディング → ライティング → リスニング → スピーキング(後日)となっています。
従来型では、スピーキング(面接)は別日に行われますが、
S-CBTでは試験開始直後にスピーキングがあり、最後にライティングという流れになります。
この順番は、体力配分や集中力の使い方に影響するため、
事前に知っておくことがとても大切です。
従来型(本会場)との違い
ここで、従来型とS-CBTの主な違いを整理しておきます。
| 項目 | 従来型 | S-CBT |
|---|---|---|
| 試験形式 | 紙試験+対面面接 | パソコン |
| 実施回数 | 年3回 | 実施回数が多い |
| スピーキング | 別日・対面 | 当日・録音方式 |
| 試験日程 | 一次→二次 | 4技能を1日 |
| 結果発表 | 最終まで約1か月以上 | 約2〜3週間 |
試験内容や難易度、CSEスコアは同じですが、
受験の進め方と時間の使われ方はまったく別物です。
英検S-CBTのメリット
① 4技能を1日で受験できる
従来型では、
一次試験と二次試験(面接)が別日になりますが、
S-CBTは1日で全て完結します。
そのため、
- 日程調整がしやすい
- 部活や学校行事との両立がしやすい
という点は、大きなメリットです。
② 結果が比較的早く分かる
S-CBTでは、受験日から約2〜3週間後に、
合否とCSEスコアがまとめて公開されます。
従来型のように、
一次試験の結果を待つ
→ 二次試験を受ける
→ 最終結果を待つ
という流れがないため、
最終結果までの期間が短いのが特徴です。
③ 期限が決まっている受験で強い
S-CBTの大きな強みは、
「どうしてもこの時期までに英検の級が必要」
というケースで力を発揮する点です。
たとえば、
- 高校受験で英検2級が必要
- 私立高校の出願条件・加点に使いたい
- 従来型の第3回では日程的に間に合わない
こうした状況では、
従来型だと受験チャンスが限られてしまうことがあります。
一方、S-CBTは実施回数が多く、結果も早く出るため、
**「まだ打てる手が残る」**という点で、受験戦略上のメリットがあります。
④ ヘッドセット使用で集中しやすい
S-CBTのリスニングとスピーキングは、
**ヘッドセット(イヤホン・マイク)**を使って受験します。
そのため、
周囲の咳や物音が気になりにくい
など、試験環境の影響を受けにくいという声も多く聞かれます。

そういえば、長男が(従来型で)英検4級を受けた時、周りの人が咳をしていて聞きにくかったって言ってたなあ・・・。
⑤ 対面の面接が苦手でも受けやすい
S-CBTのスピーキングは、
試験官との対面形式ではなく録音方式です。
- 人前で話すのが緊張する
- 面接形式が苦手
という人にとっては、
心理的なハードルが下がる場合があります。
S-CBTのデメリット
受験料は従来型よりやや高め
S-CBTは、同じ級でも
従来型より受験料が高く設定されています。
| 従来型(本会場) | S-CBT | |
|---|---|---|
| 3級 | 6,900円 | 7,800円 |
| 準2級 | 8,500円 | 9,100円 |
| 準2級プラス | 8,700円 | 9,300円 |
| 2級 | 9,100円 | 9,700円 |
| 準1級 | 10,500円 | 10,600円 |
また、一次試験免除を利用して
スピーキングのみ受験する場合でも、
受験料は減額されません。
試験順に慣れが必要な場合も
S-CBTでは、
- 最初にスピーキング
- 最後にライティング
という流れになるため、
と感じる人もいます。
向き・不向きが分かれやすい点として、
事前に意識しておきましょう。
まとめ|S-CBTは「条件が合う人」にとって強い選択肢
英検S-CBTは、
誰にとっても万能な受験方法ではありません。
一方で、
- 期限が決まっている受験
- 日程や結果スピードを重視したい場合
- 従来型では間に合わない可能性がある場合
には、非常に現実的で強い選択肢になります。
英検S-CBTは、
「従来型の代わり」ではなく、
目的や状況に応じて選ぶ受験方法の一つ。
自分(またはお子さん)の受験条件に合うかどうかを考えながら、
選択肢として検討してみてください。






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